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1.砂糖の歴史

 砂糖は、紀元前から既にインドの地において作られていました。当時は、さとうきびを原料として作られ、熱帯や亜熱帯地方の特産品でした。しかし、18世紀に入りさとうきびにかわって温帯産のてん菜(ビート)が砂糖の原料として使用されるようになりました。ビートからの砂糖の製造は、フランスやドイツを中心としたヨーロッパからアメリカへとまたたくまに広まっていきました。精製糖工業の歴史も古く、7世紀のペルシャで始まっています。現在のような粒状の白い砂糖が大量に生産されるようになるためにさまざまな工夫がなされました。日本へは、奈良時代に伝わり、国内で砂糖が作られるようになったのは、江戸時代のことです。
2.砂糖製品の種類

 砂糖の分類としては、まずさとうきび由来の「さとうきび糖」とビート由来の「てん菜糖」に分けられる原料面からの分類、「分蜜糖」という遠心分離機で蜜分を振り分け結晶を取り出す方法と、黒砂糖のように原産地の伝統的方法でそのまま煮詰めて作る方法の「含蜜糖」のように製法による分類、そして製品としての分類に分けられます。砂糖は、8種類の製品に分類することが出来ます。ここでは、和菓子のに使われている砂糖(精製糖)について少し触れてみたいと思います。
3.精製糖

 一般に消費される砂糖は、分蜜糖である「精製糖」のことです。精製糖は、「ざらめ糖」(双目糖)と「くるま糖」(車糖)の2つに分類することができます。さらに細かく精製糖を分類すると以下のようになります。

4.砂糖の成分

 砂糖の主成分は「ショ糖」と呼ばれる物質でブドウ糖と果糖が1分子ずつ結合した炭水化物(糖質)の一種です。普通の精製糖やてん菜とは、ショ糖がおおむね97%以上含まれております。また、砂糖には、ショ糖以外の成分もいくらか含まれております。これらの成分が各種の砂糖製品に特色を与えます。例えば、上白糖は還元等を約1.3%含むことにより、あのしっとりとした感触の砂糖ができることになります。
 次に各種砂糖製品の成分量をの代表例を示します。


 

5.精製糖の製造

 消費地にある精製糖工場に運ばれた原料糖は、食用に適するように精製され、精製糖製品として消費者に届けられます。
 精製糖の製造では、原料糖に蜜を混ぜ、加熱しながら攪拌し、結晶の表面に付着している不純物を蜜に溶かした後、遠心分離機で蜜と結晶に振り分けます。次に、取り出した結晶を温水に溶かし、石灰を加えて炭酸ガスを吹き込み、炭酸石灰と不純物の沈殿を生成させ、不純物を除きます。さらに、この不純物を除いた液を活性炭や骨灰あるいはイオン交換樹脂などで、念入りに清掃すると糖液は無色透明になります。
 この液を煮つめて結晶を生じさせ、遠心分離機にかけ取り出したものがグラニュー糖や上白糖のような高品質の精製糖です。残った蜜には、まだかなりのショ糖が残っているので、煮つめてさらに結晶を取り出す工程を繰り返し、三温糖を取り出します。そして、これ以上経済的に砂糖を取り出すことが困難になった密が最終糖です。
6.砂糖に関するQ&A〜消費者からの質問に答えて


(6.1砂糖の甘さ、味について)

○グラニュー糖は上白糖や三温糖より甘くないのはなぜですか?

 砂糖は純度が高くなるほど甘味がやわらかくなり、蜜のような甘い香りも消えます。ショ糖100%に近いグラニュー糖や白ざら糖の甘味は淡白でちょっともの足りなく感じられますが、他の食品の風味や持ち味を生かします。そのためコーヒー、紅茶や高級菓子などには純度の高いグラニュー糖が適しています。
  三温糖は白砂糖に比べ転化糖や灰分が多いため、それが刺激になって甘さを強めます。ちょうどおしるこに1つまみの塩を入れると甘さが強く感じられるのと同じ理由です。ですから強い甘さとコクをつけたい煮物などに三温糖を使うとよく効きます。

(6.2砂糖と健康について)

○砂糖は栄養になりますか?

 「砂糖は糖質性食品の一種で、主な役割は活動のときのエネルギー源です。」
 私たちが健康を維持・増進するための食生活の基本となるのは、糖質(炭水化物)、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルの5大栄養素を過不足なく、バランスよくとることにあります。
 砂糖は糖質性食品の一種です。砂糖の主な特長は、 活動のエネルギーとして利用されやすいこと、消化吸収のよいこと、そのほかに、脂質が体内で酸化して高いエネルギーになるのを助ける役目もしています。

○疲れたとき甘いものが欲しくなるのはなぜですか?

 糖質(炭水化物)は体の中でグリコーゲンとしてほんの少ししか蓄えられていません。そこで、仕事や運動で急激に疲労したとき、筋肉や肝臓のグリコーゲンが分解され、エネルギーとして利用されるので、グリコーゲンの貯蔵量が少なくなります。こんなとき糖分をとると、数分のうちに消化吸収され、失われたエネルギーを回復します。筋肉を長時間使うマラソンや登山などに、砂糖が適しているのはそのためです。
 考えたり、見たり、聞いたり、話したり、味わったりするときには、脳の働きが関係しています。この脳の働きには、エネルギー源として糖質(ブドウ糖)が必要です。糖質の補給には砂糖の入った飲物やお菓子なども手軽で便利です。
 疲労は肉体だけでなく精神的な面も関係しています。そんな時、砂糖の入った甘い菓子、飲物をとるとほっとしますが、これも脳の働きと関係があるのです。


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